入居前賃貸解約料について | 賃貸生活の語り場

　すでに契約は成立しています。その契約をあなたの一方的都合で解除するのですから，損害賠償を請求されても仕方ありません。ただ，何でもかんでもというのは行き過ぎです。法律で考えます。

　このような場合は，通常生じる損害と，あなたが予見できる損害については，請求されても仕方ありません。道義的に謝罪するのは当然として，あくまでも法律的な私見として申し上げます。

　通常生じる損害は，仲介手数料であり，予見できる損害は，あなたとの契約によって，募集を停止したことにより，それがなければ次の契約希望者と良好な契約が結べたであろう期待権でしょうね。それは賃料一月分くらいが相場でしょうか。加えて不確実でもありますしね。
　したがって，仲介手数料プラス賃料一月分くらいが損害賠償の額として認められるところでしょう。前者は仲介業者に，後者は大家に支払うものです。それ以外の礼金だの追加の仲介手数料の請求は，不当利得の範疇であり，応じる必要はないと考えます。

　そして民法では，損害賠償は，あくまでも請求できるとしているだけであり，支払わなければならないとは謳っていません。あなたが支払った金を諦めるのならそれでおしまい。追加請求は無視できるでしょう。あなたが支払った金を取り戻すのなら，あなたで交渉するしかありません。
　あるいは，少額訴訟等に出るかです。詳細はネットで調べるなり，最寄りの簡易裁判所で相談してみてください。任意の交渉で納得できなければ，法治国家日本国では，司法判断しか残されません。その司法の場に出れば，相手方がその損害の性質（通常生じる損害か，予見可能性のある損害か）を証明する必要があります。礼金などどう転んでも不当要求の範疇から外れないと思慮します。もっとも，後は相手ないし相手の代理人の腕次第でしょうが・・・まあ，困難な道程でしょうね。

　とにかく，諦めるのならそれでおしまい。取り戻すならあなたでがんばらなければなりません。相手の要求は行き過ぎのきらいがあるように私は感じます。参考にしてください。

お忙しいところ早速のアドバイス誠に有難う御座います。
どう交渉しようか。。と思っていたので、
法的に的確にアドバイス頂いたのでとても参考になりましたし、
心強く、頑張って交渉しようと思いました。
本当に諦めたらおしまいですものね。

昨日は大家さんと連絡が取れなかったので、との返答で、
本日つい先程、大家さんと連絡がとれたと連絡が入りました。
｢先方が仰るには家賃の７万5千円も当初7万8千円から交渉して
下げてあげましたし、こちらもかなり譲っておりますので、
通常解約と同じように退去1ヶ月前の申し出と同じ処理で
8月19日から末までの日割り家賃と礼金の一部金を頂きたい。
主人と相談します。｣
との返答だったそうです。
また土曜日に連絡が入りますが、頑張ります。
有難う御座いました。

本日大家から返答がきました。
振り込んでもらってる金額48万のうち
仲介手数料、8月16日〜8月31日の半月の家賃、礼金35万等のうち、
10万のみ返金するとの回答でした。。。
不動産会社いはく、｢昨日、何分若い二人なので返してやってほしい｣
と交渉しての結果なので、どういう内訳かわかりませんが、
保険料約2万や害虫駆除費用約2万はお返しできると思いますので、
約14万の返金。
後はそれでも納得できないなら大家さんと直接交渉してください。
法的に訴えてもこちらとしても大家さんとしても、
契約は成立してますので、その後の通常解約になりますのでどうぞご自由に。
とこれ以上交渉できないというさじを投げた。感じでした。
契約書には解約の際の手数料の金額や割合などは書かれておりません。
アドバイス頂いた方の様な金額の提示であれば納得も出来ますし、
支払ってもよいなと思いますが、この1週間程度の期間の話で
35万も差し引かれるのは不当のような気がして。。
取りあえず今は不動産会社にその内訳というものを書面に示してもらう
ように話しているところです。
直接大家と話す際にすべきことなどありますか？

これ以上は「交渉」じゃなくて
「ゴネてる」だけなんだよ。

自覚してますか？

　先のカキコにもしました。以下の2点です

１　契約を解除したことによって生じた通常の損害
２　契約を解除したことによって当然に予見（想定）できる損害

　これらをきちんと明示してもらうように交渉することです。その責任は相手方にあります。なぜならば，契約不履行の損害賠償は「請求できる」だけであり，債務者側が請求額に不服があるならば，いくらでも争えるということです。請求する債権者側が請求の正当性を立証しなければなりません。

　ただ，相手から取り戻さなければならないのは，あなたの方ですから，追加請求なら突っぱねられますが，返還金額について不服だというのであれば，交渉する必要がありますし，任意の交渉で納得できなければ，あなたの方が司法的手続きに入らねばなりません。
　私は少額訴訟を何件もみています。その経験則から申し上げるに，あなたのカキコが真実ならば，大家の請求が１００％認められるようなことにはならないでしょう。これは自信を持ってアドバイスできることです。納得できなければ迷わず少額訴訟を選択してください。

　本当に支払わなければならない金は身を削ってでも支払わなければなりませんが，支払う必要のない金も一円たりとも支払う必要はないのです。それが「人の道」です。不当な要求を拒否するのはごねているわけでもなんでもありませんから，自信を持って交渉することです。頑張りましょう。

お忙しい中、いつもアドバイス誠に有難う御座います。
とても分かり易く説明して頂きとても参考になります。

彼が｢全くお支払いしないとは言いませんが、納得できる金額で
相場というもので考えてほしい。
これはあまりにも多くないないでしょうか？どう思われますか？｣
と昨日連絡があった際、不動産会社に問うたところ
｢そうですね。確かに高いですね。。大家さんも昔気質の人ですから｣
と言ってました。。

明日不動産会社に再度話しにいく予定ですのでアドバイス頂いた点で
再度話してみます。

色々お気遣い頂き有難う御座います。
とても心強いです。頑張ります。